設計及び工事管理者から
投稿日:2010 年 12 月 10 日 7:28 PM
設計及び工事管理者 後記
かつて、ル・コルビジェ(近代建築の巨匠)が言った言葉に「部分の一貫性と全体における喧騒と」というコンセプトがありました。
ル・コルビジェの一番の理解者とされるリチャード・マイヤー(世界的建築家)は、このコンセプトにより「ゲッティーセンター」を造り上げました。
今回のこちらの建物は、当初から完璧さを求めないお施主様の希望により仕上げ材として一般的に使用されているものと、そうではないものが建物内容に混在しています。
その結果として、階段やキッチン、水廻りなどがその部分としては一貫性があるが、全体で見るとバラバラに見えます。見る人によっては、未完成のようにも見えます。
これは、お施主様が住んでいく年月の中でいろいろ可能性を探り、変化させていくために行いました。
例えば、わざと化粧石膏ボードをビス止めにして、自分自身で取外しが出来るようにしたとか、OSB合板による棚など比較的地味な色彩に対して原色の壁紙を数ヶ所配置しました。
また、リビング掃出し窓枠にはスクリーンが取り付きます。夜になれば、映画館のようにも感じられる光と吹き抜け空間の演出です。
都市の賑わいという意味ではなく、色彩の賑わいという意味でル・コルビジェの「部分の一貫性と全体における喧騒と」の一文がピッタリのような建物だと感じております。
そして、外観にはフィンランドの巨匠アルヴァ・アアルト的に片流れ屋根を取り入れることが出来たのも感激です!










